救命艇基地、トレアルジル湾

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海辺でのレジャーや観光の成長につれ、1967年、王立救命艇協会(RNLI, Royal National Lifeboat Institution)の一部として、沿岸救命艇基地がここに設立され、一隻のD級救命艇が配備された。

1971年、操舵員ジョン・バーンズと隊員エドマンド・ウィリアムズは、コッド・ロックス付近で転覆したディンギーに乗っていた2名を救出して、銅メダルを授与された。この年に、新しいボートハウスが建設されたが、それも1993年にはもっと大きなボートハウスに建て替えられた。 

1996年にはD級救命艇に替って、大きな「アトランティック21救命艇」が配備された。これも間もなくより大きな「アトランティック75救命艇」に替えられた。この救命艇は、1997年、スノードン山の上空を越えようとして海に吹きとばされた熱気球を救助するべく、出動した。

2001年、RNLIは、トレアルジル湾で「アトランティック75」とともに、D級沿岸救命艇を併用することにした。2004年、その新しいD級救命艇が基地に到着。FM・スミス夫人の寄付で造られた「フロ&ディック・スミス号」である。2011年2月24日、「B級アトランティック85」がここで就役することになり、それはウィリアム王子とキャサリン・ミドルトン嬢により、「ヘレフォード・エンデヴァー号」と命名された。この命名式は、当時近くの空軍基地(RAF ヴァレー)で勤務していた王子と婚約者(写真)にとって最初の公務となった。さらに2012年10月には、「クライヴ&イメルダ・ローインズ号」というD級救命艇が、配備された。下の写真はそれらの新しい救命艇である。

2012年の夏、トレアルジル湾は、3ヶ月の間に35回もの緊急呼び出しに応じており、ウェールズで最も急がしい救命艇基地であった。

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英国における救急艇サービスは、RNLIという慈善団体により行われている。活動は政府からではなく民間からの寄付によっているのだ。1824年に創設されて以来、RNLIは約140,000人の命を救ってきた。若干の乗組員を雇用することはあるが、合計40、000人の隊員のほとんどはボランティアだ。救命艇が必要とあらば、彼らはいつでも職場、家族、ベッドから飛び出していく。

郵便番号 LL65 2UP 所在地の地図

RNLIウェブサイト

HistoryPoints.org.にあるRNLI

翻訳: 藤沢邦子

トレアルディル湾での救命事例 

  • 1999 - 操舵手アラン・ヒューズへの額入り感謝状。ロスコリンで海に落ちた子供の困難な捜索に対して。
  • 2001 - 基地の名誉会長ジャック・アボットMBEへの、王立人道協会からのべラム装丁の表彰状と蘇生術証明書。海上に出て、うつぶせで浮いていた男性を救い蘇生させたことに対して。
  • 2002 - 操舵手クリストファー・プリチャードへのべラム皮紙に刻まれた協会への感謝状。転覆したスピードボートから3名を救ったことに対して。彼は2001年にも、この救出に対して、ウォルター&エリザベス・グルームブリッジ賞を受けている。
  • 2006 - 操舵手テリー・ペンドルベリーへの額入り感謝状。ダイバー2名の命を救ったことに対して。
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